Kano's journal

駐妻がお送りする実録📝わくわく❣️アメリカンライフ🇺🇸

ミドルスクールが色々(主に勉強)大変です!

下の子を、日本の帰国受験対策の一環として、兄が行っているハイスクール附属のAccelerated Middle Schoolというミドルスクールへ通わせている。

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もともとAccelerated Middle School (加速化した中学校の意)というものは、学年より学力が遅れてしまった生徒が、同じ学年の子供たちと一緒にハイスクールへ上がれるよう、サポートするために作られものだった。

(↓国立教育統計センター(National Center for Education Statistics)による定義 https://nces.ed.gov/pubsearch/pubsinfo.asp?pubid=WWCirdpam08

 

しかし、下の子が行っている学校は、Accelerate to catch up(追いつくための加速)ではなく、Accelerate to go a step ahead(一歩先ゆくための加速)を目指しており、入学試験を受けて合格しなければ入れない。

アリゾナには全国高校ランキングで毎年上位を総ナメにしているBasis Schoolsというチャータースクールグループがある。

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うちの息子らもそこへ入れようと準備をしていたものの、色々あって、行かせていないのだが、いわゆる大学入試対策を見据えたお勉強重視のカリキュラムの学校である。

2000年代から私たちの住むグレーターフェニックスエリアインテルが工場をばかばか立て始めて、インド・中国などをはじめ、各国からいわゆる高学歴者が大勢流入して、その子女教育の場として、ハイレベルな教育に対するニーズが高まったことに応えて設立されたのではないか、と私は勝手に憶測している。そして、市でも市民が求めるサービスを提供しよう、との考えから始まったのではないかと。

www.intel.com

この流れは近隣にも広まっているようで、セレブの街・スコッツデールにある、Scottsdale United School Districtでも、我が子が通うAccelerated Middle Schoolを視察した上で、同様の中学校を設けるプロジェクトがすすんでいるとか。

実はその存在を見つけたのも最終試験日の4日前。来年度にでも通わせようかとぼわーんと考えていたら、兄の学校訪問の際、生徒会勧誘の先生に「うちの高校には中学校がついてて、いいプログラムやってるわよ〜まだ、テストやってるかもしれないから、帰りにオフィスで聞いてみたら?お兄ちゃんと同じキャンパスだったらお母さんも安心でショ♪」と言われて、オフィスへ行って聞いてみると、「最終のテストが来週水曜日にありますよ」とのこと。「まあ、受かればラッキー」と思って受けさせたら、受かっちゃった。

ご縁があると流れはスムーズにいくもんだなぁ〜などと思った。

まあ、そんな感じなので、大して難しくもないんだろう、とタカをくくっていたら、新学期早々、悪戦苦闘している。

もともとアメリカの学校は中学校からが色々大変なのである。

小学校までは「誰も置いてけぼりにしない!(No child left behind.)」のポリシーのもと、とにかく、褒める!褒める!褒める!!厳しいのはマナーとか、暴力とかについてのみ。学業に関してはおまけしてくれるし、多めにみてもらえるし、宿題だって、ほとんどない。あったって、自習タイム的なものが必ず毎日あって、その時に終わらせてしまえるので、家に持ち帰ることはほとんどない。テストの間違えもcorrect and return(直して出し直す)をすれば、ちゃんとcorrect(直した)後の点数で成績をつけてくれる。だから本当に、ただただ楽しいだけ!とう感じ。

 

それが中学校で一転する。

アメリカでは中学校からは一人一人の授業のスケジュールは別々。ローテーションというグループに入って、そのローテーションの中で各人が決められた順番に授業を受けていく。ホームルームが一応ある場合もあるのだが、朝ちらっと集まって共通の連絡事項を聞くのみで、うちの子の学校に至ってはそのホームルームさえない(ちなみに上の子の高校でもホームルームはない)。授業を受ける友達も毎回入れ替わるから、友達作りも大変だし、何と言っても宿題が多い。宿題の量と大変さは、どのローテーションに入るかにもよるらしいのだが、宿題が出たら、キチンとやって期限内に提出しないと成績低下に直結する。テストでもCorrect and returnはなく、赤点ついたらそのまんま。今まで宿題だけやって授業を集中して聞いていれば余裕だったのに、テスト勉強というものをしなければなかなかいい成績を取ることは難しくなってくる。(だから、中学以降に初めて海外から引っ越してきて、アメリカの公立学校に入ると、英語も友達作りもいろいろとかなり大変!なのである。)

我が息子は生来、"I only do what I love ! "(好きなことしかやりまセン!)を地でいく人。「忙しいから宿題なんかやってる暇ないよ!」というのを何回聞いたことか。

本の学校でも宿題をぶっちしまくっていた。

すでにテネシーでミドルスクールへ通った経験のある兄からは、散々忠告をもらっていたものの、馬耳東風であった息子が、「請求されもしないのに宿題を出さなければいけない」「どれが宿題かもちょろっといわれて、聞き逃したらオワリ」ということに気づくわけもなく、第1週目の終わりに学校アプリで成績を確認すると、FとDのオンパレードになっていた。(詳しくはfacebookの投稿をご参照ください。。)

とくに先生が厳しい科目では、テストでもいい点が取れないし、宿題はもれだらけ。あとで見つけて提出しようとしても、提出のタイミングを測るのも難しい。先生はいつも忙しそう。自分も移動に準備に片付けにトイレに(笑)忙しい。ちゃんと宿題をやって学校へ持って行っても、うっかりタイミングが遅れてしまうと、「2分提出が遅れましたね」などと言われ、提出遅れで点数は半分減点。さらに宿題で扱っているテーマのテストが終わってから出すと出しても0点になる。

全員の先生が厳しいわけではなく、往往にして理にかなった程度の厳しさの先生・生徒も納得できる厳しさの先生・生徒を見守りつつ育てようという気持ちが生徒にも伝わってくる先生は、授業も面白く、集中して聞くので成績もそれなり(B)か素晴らしく(A)キープ出来ている。しかし、厳しい先生は授業もレベルが合わないのか、面白みに欠け、集中しないから理解も深まらず成績も落ちる。課題も多く、おそらく先生自身も採点で忙しくつかまりにくいから、質問してもメールの返信もこない(てか、来ませんでした・・・)。よって理解度はますます下がってゆき、悪のスパイラルへ落ちていく。

そんなこんなで初めは親としてなんとか子供を助けようと先生に相談メールを出しまくっていた。

しかし、、、しかしだ。

本人は何処吹く風〜〜と、全く気にしていない感じ!

なんだかアホらしくなってきたところで、、、、、ちょうど、コンパクトに範囲がまとめられたFall semester test guide (秋学期テストガイド)なるものを発見!「これやればいーんじゃん♪」と思い、意気揚々とダウンロードしてみてみたら・・・

ムズイじゃん!

自分の頃は用語の暗記や選択肢から選ぶタイプの勉強が主だったのに、テストガイドはほぼほぼ記述式。説明しなさい。とか、図に描きなさい。とか、答えるのも採点するのも大変そうな感じ。

しかも、うちの子の学校は何学年か上のレベルの内容をやっている模様。

こんなの、うちの子にできるのか?と思いつつ、夕飯時、書いてある問題について聞いてみた。すると・・・「そんなの簡単だよ!」「それはね・・・」とちゃんとわかっている模様。なのになぜテストの点が芳しくないのか疑問。だが、「ちょー難しくてちんぷんかんぷんじゃ!!」というわけではないらしい。

「すごいじゃん、ちゃんとわかってるんだね!大丈夫なんだね?」と聞くと、

「大丈夫じゃないよ、めんどくさいよ!それ覚えてなんになるのよ!」と息子。

あ、そこね・・・

どうやら、荒野行動で強くなるにはどうしたらいいのかの方が勉強したいし、どうやったら将来ゲームして遊んでお金稼げるか知りたいし、ピンキー(いとこが飼っている犬)やSammy(テネシーのご近所の犬)が元気にしてるかとか、次買うモデルガンはどれが一番いいかの調査の方が大事だし、友達と遊ぶのなんかちょーちょーちょー大事だし、勉強なんかしてるヒマはないらしい。

しかも、テストでは「そこそこ」点を取ればいいわけじゃなく90〜100点を取らないとAにはならない。

できないわけじゃない。でも、やりたくない。そんな面倒なことならFでいいと。

頑固は親譲りなので、後始末も自分でするならまあ、もう、しょうがないかな?

しかし、DやFは避けたい。少しでも面白いと思えるように、Youtubeなどから面白そうな関連素材を黙々と検索する私。。。

当の中学校は、APという、ハイレベルの授業が教えられる認可を得た教師を揃えていて、おそらく、授業のレベルは高くて「簡単すぎてつまんない」ということはないんだろうから、ありがたいけど、、、ちょっとスタイルとして、中学生には厳しすぎ・・・?

「てか・・・うちの天才くんが、FとかDとかつける学校が間違ってない?そもそも個人にあったカスタマイズされたカリキュラムを用意していますって書いてあったけど、あれは嘘なの?そもそもみんなレベル違うのにそれに合わせないで一方的に成績とかつけてる学校のシステムっておかしくない?それは、大学が生徒を選ぶための基準に使うためなの?そんなの、入学試験一発でいいんじゃないの?てか、その子を見ればわかるじゃん?大学ってばサボってない?・・・・」などと高まる親バカモードを抑えつつ、本日はこれまで!

 

 

長文にお付き合い頂き、ありがとうございました✨

 

ーーーー以下、オマケ。件のテストガイドの一部↓Google翻訳(未修正)つき。

  

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日英両正答をしてくださった方には、お礼に次回一時帰国時(来年6月ごろ予定)に、スペシャルお土産パックをプレゼントしちゃうかもしれないかもしれません❣️

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